月の象徴性について

休み中に私がThreadに書いた文章を移して作成しました。


[#東洋史] 月の象徴性について

まず、序を書きます。このような話は、記述者を取り巻く当代の政治的環境によって、記述に歪みが生じるので注意が必要です。

例えば、孔子の「欲居九夷」は「九夷に住みたい」という意味で解釈されています。ただ、私はこれに対して「夷として生きたい」という別の意味もあるという見解を持っています。結局、どちらでも、孔子は九夷に対して羨望すべき当代の必要があったのです。また、孔子は「欲居九夷」だけを言及しています。「海を越えて九夷に住みたい」という表現は後世の北宋時代の歪曲です。

そのため、私は私を取り巻く政治的環境に該当する韓国史に関する月の象徴性については言及しないつもりです。

東洋で月は特定の動物と関連している。月と関する生き物はカラス、ウサギ、カエルである。中国神話の姮娥は月に住むガエルになった。東洋圏でウサギは月で餅を作る。中国が2023年、癸卯年に発行したウサギの切手が奇怪に描かれた理由は、ウサギが彼ら中国人の象徴ではないからである。

*癸卯年 中国 邮政 우표

中国で月の伝説は姮娥と関する。姮娥は元々夏王の妻だったが、中国人の祖先である弓神の后羿が王を殺害して奪った妾である。姮娥は元々月の宮から来ており、10カラスは彼女の兄弟である。そして后羿は西王母から不老の薬を奪うが、姮娥はそれを利用して故郷の月の宮に戻る。後に彼女はカエルになる。しかし、この伝説は中国人によって彼らの祖先である后羿に有利に操作された。だから中国の伝説では彼女が后羿をだまして逃げたことを後悔しているはずと妄想したが、これは中国人の領域から消えた姮娥が後悔したはずという后羿集団の妄想である。

后羿は西王母が住む昆輪の山から不老の桃(または桃の種)を盗んでくる。この過程で后羿は火鼠を殺し、火鼠の服を奪う。火鼠の服を着なければ昆輪の山に行くことができない。つまり、火鼠の服は月に入るための資格である。火と鼠の象徴性は月と関する。また、ここで后羿は火鼠の服を強制に奪って犯して、犯罪者の特性を持つ。つまり、后羿はそもそも資格無の強制に入場した犯罪者である。そして姮娥は不老の薬で月に逃げる。

后羿伝説は主に中国人の伝説で、この話はモンゴルでも別の形で登場する。エルヒ・メルガン(Эрхий мэргэн)説話は、后羿伝説と展開が同じである。しかし、この伝説はモンゴル人の祖先説話ではない。エルヒ・メルガンは最後の太陽を殺することに失敗し、自ら去勢し、親指を切断する。これは后羿をからかうするモノであり、タルビガン料理(:モンゴル式のマーモット料理)をエルヒ・メルガンと考え、タルビガンを人肉と呼んで食べるのは、モンゴルの文化と中国民族に対する敵意が融合した結果である。

*Эрхий мэргэн

后羿の継統はだれか?后羿に関する帝堯の伝説は2つの形がある。1つ目は、帝堯は后羿が最後の太陽を殺すのを防いだというモノで、2つ目は、帝堯が主導的に太陽を殺したというモノだ(論衡)。1つ目の場合、帝堯と后羿は別個の対象だ。しかし、2つ目の場合、帝堯と后羿は強い関連性を持つ。他の見解では、様々な形が存在することは、様々な勢力の分立を意味するものと理解される。伝説の形成時期に多様な勢力が存在し、立場や記憶、解釈によって異なる伝説が形成されたと推測される。結果的には、彼らこれによって利益を得た。

中国人たちは「火鼠の服」を火浣布や石綿だと主張する。しかし、これは事実ではない。火鼠の服は宗教的、精神的な象徴としての表現で、実際に燃えない服ではない。実際に火浣布や石綿の服だったら、中国伝統の製作技術として存在するのが正しいが、中国の伝統にそのような伝統品はない。評価すれば、中国側の主張は幼稚で精神的に未熟な者たちの虚栄心が作り出した妄想である。

古代近東で月はどんな象徴なのか。代表的にイスラム圏の国々が月を国旗に使っている。三日月はイスラム教の宗教的象徴であり、この宗教的象徴はより深い根源を持っている。

古代近東世界の月神は本来ナンナである。彼はアッカドのナラム・シン(c. 2254-2218 BC)によって継承された。原文によると、アガーダの王であり、イシュタルの後援を受ける彼はサルゴン大帝の孫である。アナトリア半島の最初の国であるヒッタイトもロールモデルとしてサルゴンを言った記録がある。しかし、彼の神格化は当時の批判に直面することもあった。同様で、マルドゥクは「すべての人類に対するエンリルの機能」を受け、紀元前1698年に嵐の神であり戦士であるエンリルの役割を引き継ぎ、バビロニア中央のニップルにあるエクル神殿で崇拝された。

宗教的話題なので気をつけて、書き込みます。「月を見て、ささやき声を感じることを警戒せよ」(ヨブ記26:9~14)。この時、神がヨブに求めているのは、月の神に心を奪われることを警戒する行動です。 なので、月の象徴はキリスト教とカトリックの神ではありません。一度はそうだったかもしれませんが、少なくともヤハウェではありません。 「月を見てはいけない」というナポリタン類の怪談はここで由来します。

アッシリアとバビロンは異なる言語系統と推定されます。この時のバビロンは、聖書のバビロンの怪物を描写する時に表現されるバビロンです。ただ、その聖書の預言文学類のバビロンは意図的にローマを意味しています。イスラエルの人々に比喩の対象にバビロンが選ばれました。聖書のネブカドネザル皇帝(新バビロニア第2代)は獣に変身します。月下で狼男になる伝説は後世の変形です。

宗教的話題なので気をつけて、書き込みます。『旧約聖書』にも「エル(El)」という神があり、この複数形が「エロヒム(Elohim)」です。『創世記』では「エル」が多く描かれ、月の山であるシナイ山(Har Sinai)で十戒を受けたモーセ(Moses)以降の時代には、主に「エロヒム」として描かれます。「エロヒム」は単数形に書き、アラビア語化すると「アッラー」になります。 つまり「アッラー」は「エロヒム」の単数形なのです。

前の文の「一度はそうだったかもしれませんが」という表現の理由です。ユダヤ民族の近くを一度通り過ぎた民族はたくさんあるようです。民族はまた民族で構成されます。例えば、ユダヤのアハブ王の妻は牛の象徴性のバアルを崇拝し、バアル神像は敵対されました。しかし、ヤハウェの使者ケルビムは獅子、牛、人、鷲の頭を持っています。

古代世界人類最古記録の月神はナンナです。男神ナンナには二人の娘がいて、「女神イシュタル」と「女神エレシュキガル」です。エレシュキガルは「あの世」の女神です。 イシュタルの象徴は金星で、東洋では金星は西方と秋、そして軍兵を象徴しています。1934年にアッシリアのマリ(Mari)で発掘されたイシュタルの「水瓶を持った女神像」は一般的ではない服装をしています。同様に他の女神像でも見られるヘルメットは何を意味するのでしょうか。

彼女は古代人の認識で空(=上界)と下界を飛んでいました。この時「飛ぶ」ために必要な道具がメ(Me)です。そのヘルメットもメ(Me)の一部です。 イシュタルの最も有名な話は「あの世」への旅行です。彼女はあの世を「飛んで」、この時メ(Me)を着るのでしょう。船頭カローンは死の世界へ行く船を統制し、死の世界は主に下(南)にあります。この時、ヘルメットは何で作るのでしょうか?古代人に軽いヘルメットを作る技術があったのでしょうか?

最も適切な物質は、植物ひょうたん(Calabash)です。ひょうたんは中国と日本の考古学的な研究で8000-9000年に栽培され、8,000年前にアメリカ大陸で栽培されました。現代の学界はどうしてその植物が8000年前にアメリカ大陸に到着したのか理解していません。ひょうたんは軽く、成長過程で様々な形を誘導することができます。そのため、ブイや楽器のように様々な加工が可能だったのです。そのため、アフリカ地域では「知恵の果実」とも呼ばれています。古代人が航海する時に使うヘルメットの形を作るのに最も適切な果実です。

韓国では「あの世」で不死の薬を探す「バリ姫」の話があります。韓国の方言で「バリ取り(=바리잡이)」と呼ばれています。韓国語のバリ・明るい(バクダ)・輪(バキ)の発音から、古代人が重要な意味に該当する「brg-系」の音素資源を使用したことが分かります。逆に、中世韓国では「brg-系」表現が性的嘲弄と卑下表現として使われました。

西洋で「水星」はアスクレーピオスの蛇、そして、フクロウで象徴されます。フクロウはエレシュキガル象徴の一つです。水星は東洋では「辰星」であり、辰は12支の龍です。ちなみに、秦の始皇帝は水銀を永生のために服用し、水銀の他の名前は「辰砂」です。

【参考写真】




:上記の内容は 2023-08-01〜2023-08-13 期間に作成した私のThread投稿から引用しました。著作権を徹底に守ってください。

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